セックス未経験という病

 セックス未経験者(童貞という言葉をあまり使いたくない)は病気です。セックス未経験に起因し異常をきたす例を以下にあげます。

 

1.セックスへの過剰な期待

 セックスという行為の経験がないことによる症状です。セックス未経験者はセックスってこんなものという感覚がないまま大人になっているためセックスへ過剰な期待を持ちます。これは得られる性的快感を過大評価することにとどまらず、セックスが自らの人生を左右する重大イベントであるかのような錯覚をおこします。高偏差値の大学に入学すれば人生が変わると盲信し非現実的な志望校を設定する浪人生に似た状況と言えます。

 

2.セックスに至るまでの人間関係の欠落

 これはむしろセックス未経験による結果というより原因という位置づけがふさわしいかもしれません。セックスをするには一部の性風俗などを除きある程度以上の人間関係の構築が必須です。しかし、セックス未経験者はその構築に失敗、あるいはそもそも着手していません。これはほとんどの場合コミュニケーション能力不足が原因です。コミュニケーションといっても話が上手い下手といった次元の話ではなく、相手に不快感を与えない最低限の容姿や自分の意思を齟齬なく伝えること、相手の機微を察することなどを含みます。決して難しいものではありませんがセックス未経験者はこれらの能力が平均から著しく劣っています。そのため日常生活においてセックスに限らず大小の問題を抱えていることがしばしばあります。

 

3.ジェンダー観の歪み

 ここでは特に異性愛者の男性について述べることとします。セックス未経験者は歪んだジェンダー観を持ちます。もちろん、セックス経験の有無に関わらずフェアなジェンダー観(正しい言い方かはわかりませんが)を持つ人は多くありません。しかし、多くのセックス経験者は男らしさ女らしさを重視するような旧式のジェンダー観を必要に応じてアップデートしながら社会を生きています。ところがセックス未経験者はそうではないのです。例えばセックスが出来ない理由を女性に転嫁しミソジニー的価値観を持つ、あるいは逆に自らに不利なイデオロギー(マッチョイズム)などへの過剰な反発からミサンドリストになるなど程度と方向性は様々ですがジェンダー観に歪みが起きる例が散見されます。

 

 上記はほんの一例ですがセックス未経験者の異常性が分かるかと思います。

 セックス経験者の方は病気の人がいたら優しくしてあげましょう。たまに発作を起こしますが放っておけばきっとおさまるはずです。

 セックス未経験者の皆さん、心当たりはありましたか。心当たりがないという方は快方に向かっているのはずなので安心してくださいね。ちなみに筆者は上記の全てを併発しています。